肌はなぜ乾燥するの? 乾燥肌の原因と対策を徹底解説!

乾燥による肌トラブル

乾燥肌とはどんな肌?

肌は、おおまかに分類すると一番表面から

・表皮
・真皮
・皮下組織

という三層構造になっています。

1番表面に出ている表皮は、さらに

・角質層
・顆粒層
・有棘層
・基底層

の四層構造になっており、この中で1番表面にある角質層の皮脂膜・天然保湿因子(NMF)・角質細胞間脂質のバランスが崩れてしまうと、水分が蒸発し、バリア機能が失われ、肌が乾燥した状態になってしまいます。

これが乾燥肌の状態です。

肌が乾燥する原因

肌の乾燥はさまざまな原因が考えられます。

まず、カラダの“内部的要因”としてあげられるのが

・肌タイプ
・ホルモンバランス
・食生活の乱れ
・睡眠の乱れ
・運動
・間違ったスキンケア

などです。

そして、カラダの“外部的要因”として、

・紫外線
・空気の乾燥
・急激な温度・湿度の変化
・大気汚染
・花粉などのアレルギー

があげられます。

肌が乾燥する原因をしっかり理解し、対策をすることで乾燥による肌トラブルを防ぐことができます。

乾燥肌のタイプ別、原因と対策

乾燥肌は、

・一般的な乾燥肌
・脂性乾燥肌
・老人性乾燥肌
・アトピー性皮膚炎

の4つに分類されます。

乾燥肌のタイプによって原因と対策はさまざま。
それぞれの原因と対策を紹介します。

一般的な乾燥肌

一般的な乾燥肌の原因は、間違ったスキンケア、睡眠不足、ストレス、生活習慣、食生活によって肌の皮脂分泌量低下などがあげられます。水分が30%以下になってしまうのが一般的な乾燥肌の状態。

スキンケアや生活習慣などの具体的な対策方法については、下でじっくり紹介します。

脂性乾燥肌

いわゆる“混合肌”と呼ばれているのが脂性乾燥肌です。
脂性乾燥肌の原因は、生活習慣、環境、ストレス、ホルモンバランスの乱れによる代謝不良が考えられます。

乾燥している部分と脂っぽい部分が混在しているため、それぞれの部分に分けてスキンケアする必要があります。
脂性乾燥肌の対策としては、正しいスキンケアや睡眠の質の向上、ストレスケアを心がけてホルモンバランスを整えることが大切です。

脂っぽさが気になるからと洗顔しすぎるのはNG。洗顔で皮脂を落とし過ぎてしまうと、それを補おうとさらに皮脂が分泌されやすくなります。まずは保湿ケアと生活習慣を見直してみましょう。

老人性乾燥肌

老人性乾燥肌の原因は加齢によるもの。年齢を重ねるにつれ、皮膚の発汗機能、皮脂分泌機能が低下、さらに角質細胞間脂質も減少することから乾燥しやすくなります。

老人性乾燥肌対策に効果的なのは、年齢肌に合わせたスキンケアを選ぶこと。また、お風呂で熱いお湯に長く浸かるのは避けるようにしましょう。肌本来の持つ保湿成分は42℃以上のお湯になると一緒に流れやすく、肌の水分を奪ってしまいます。

アトピー性皮膚炎による乾燥肌

アトピー性皮膚炎による乾燥肌の原因は、もともとの体質によるものと、アレルギーや外部刺激による外部要因の2つが考えられています。皮膚の炎症や強いかゆみにより、皮膚を掻いてしまうことで表皮が傷つき、肌ダメージを受けやすく、水分が蒸発して乾燥してしまいます。

アトピー性皮膚炎はセルフケアではなく、皮膚科や専門医による治療が必要です。医師による治療を受けながら、アレルギーの対策や、生活習慣を見直すことで症状を軽減させることはできるでしょう。

ホルモンバランスの乱れによって起こる肌の乾燥対策

女性ホルモンには“エストロゲン”と“プロゲステロン”の2種類があります。
プロゲステロンは子宮内膜を厚くして受精卵が着床しやすく、妊娠を続けるために必要なホルモンで、生理と排卵の周期によって定期的に分泌されるものです。

エストロゲンは、女性らしさを司るホルモンで、「美のホルモン」とも呼ばれています。
肌や髪の代謝を促し、うるおいを保つために必要です。また、バストにハリを与えたり、コラーゲンやヒアルロン酸の生成をサポートする働きも持っています。

このエストロゲンが急激に減少するのが更年期の時期。エストロゲンの分泌量が低下することで、コラーゲンやヒアルロン酸の生成量が減り、肌が乾燥しやすくなってしまうのです。

対策としては、このエストロゲンと同じ働きをするイソフラボンを補うことが有効です。
イソフラボンが含まれる大豆食品を積極的に摂り入れたり、ビタミンEやポリフェノールを多く含むアーモンドやゴマなども女性ホルモンを補うのにおすすめです。

肌の乾燥対策には、女性ホルモンのバランスを整えることも重要です。

食生活の乱れによって起こる肌の乾燥対策

肌のターンオーバーが正常に働かないと、余分な角質が剥がれ落ちずに肌表面に残って厚くなってしまい、乾燥しやすい状態になってしまいます。
肌のターンオーバーを整えるためには、代謝に関わるビタミンやミネラル、タンパク質が十分にバランスよく摂取できていることが大切です。

ビタミンを補給しよう

肌の代謝に関わるのは、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEなど。それぞれの働きと、含まれる食材などを詳しく紹介します。

・ビタミンA
肌の粘膜に働くことで、免疫機能を保ち、健康な状態を維持することに役立つのがビタミンAです。
ビタミンAが不足すると、肌や粘膜の乾燥につながります。チーズや卵、緑黄色野菜、ウナギなどに多く含まれています。

・ビタミンB群
肌の乾燥対策として特に意識して摂りたいのがビタミンB2とB6です。肌粘膜の健康を守り、湿疹や口角炎、口内炎などのトラブルを防ぐ役割があります。ビタミンB2は卵や納豆、乳、葉物野菜に多く、ビタミンB6は肉やカツオ、マグロ、バナナなどに多く含まれています。

・ビタミンC
肌の弾力を保ち、コラーゲンの生成に必要となる成分で、保湿に役立つのがビタミンCです。
ビタミンCが不足すると、免疫力の低下を招き、肌も健康な状態を維持できなくなってしまいます。柑橘系のフルーツ、イチゴ、キウイ、緑黄野菜、イモ類に多く含まれています。

・ビタミンE
肌の血行を促進し、代謝を高めるとともに、活性酸素から細胞を守る抗酸化作用を発揮するのがビタミンEです。
身体を形成する約60兆個の細胞全てにとって大切なビタミンです。イワシなどの魚介類、イクラ、ウナグ、ナッツ類、カボチャ、アボカドなどに多く含まれています。

ミネラル「亜鉛」も肌にとって重要

ミネラルの中でも「亜鉛」は健康な肌を育てるために重要です。肌細胞の生まれ変わりに必要となる酵素の成分で、新陳代謝の中で重要な役割を果たしています。カキやレバー牛肉、卵、チーズなどに多く含まれています。

睡眠の乱れによって起こる肌の乾燥対策

睡眠不足は肌にとって大敵と言いますが、忙しい現代女性は毎日しっかり睡眠時間を確保しにくいのが現状。
肌の新陳代謝を活発にする成長ホルモンは就寝後、最初のノンレウ睡眠90分と、レム睡眠90分の合計180分(3時間)に多く分泌されます。

以前は「22時~2時は肌のゴールデンタイム」などと言われていましたが、決まった時間に出るのではなく、寝始めてから3時間が肌にとってのゴールデンタイムということが判明しました。
大切なのは、“寝始めてから3時間をいかに深く眠るか”なのです。

【深く眠るポイント】
・就寝前2時間は食べ物を口にしない(就寝時には血糖値が下がった状態にしましょう)
・就寝1時間前に入浴して身体を温め、眠るころに体温が下がるように調整する
・就寝前の1時間は脳を覚醒するようなことをしない

以上の点に気をつけて、就寝後3時間の眠りの質を高め、成長ホルモンを分泌させ、肌をしっかり回復させるようにしましょう。

運動不足によって起こる肌の乾燥対策

運動することで、身体の代謝が上がり、血行が促されることで、肌のターンオーバーが正常に働き、乾燥しにくい状態を保ちやすくなります。新陳代謝が下がってしまうと、血行が悪くなり、老廃物の排出が滞ってしまい、肌へ栄養が行き届かなくなり、乾燥しやすくなってしまうのです。

また、運動不足で汗をかかない生活をしていると、皮脂分泌量が下がり、乾燥しやすい状態に。運動不足で汗をかく機会が減ると、いざ汗をかいたときにミネラルや塩分を多く含んだ汗となり、肌への刺激がさらに強くなって乾燥しやすい悪循環になってしまいます。

運動で血行を促進し、ターンオーバーを正常化させ、成長ホルモンの分泌を促すことは、肌の乾燥対策につながります。
有酸素運動をすれば、新鮮な酸素が肌細胞に送り込まれ、適度に皮脂を含んだ汗をかくことで保湿にもなります。

普段運動をしていない方は、簡単なストレッチやウォーキング、ながら運動など生活に取り入れやすい方法からはじめてみましょう。
運動で外に出る際、注意したいのが紫外線。紫外線は肌の乾燥の原因となってしまうので、日差しのある時はUVケアを忘れずに。また、汗をかいたら、そのまま放置せず拭き取るようにしましょう。汗の蒸発とともに肌の水分も蒸発してしまいます。

間違ったスキンケアによって起こる肌の乾燥対策

間違ったスキンケアの中で乾燥の原因となってしまうのが“こすりすぎ”です。
以下の点に当てはまる方は注意が必要です。

・クレンジングや洗顔のとき、ユニが肌に触れた状態でクルクル何度もこすっている
・毛穴パックやスクラブ洗顔を頻繁に使う
・拭き取りクレンジング、拭き取り化粧水を頻繁に使う
・血行を促進させるためにマッサージしている
・クリームは指で塗りこむ
・日焼け止めやファンデーションを指で塗りこむ

こすりすぎによる刺激は、肌の角質層を傷つけてしまうことで、水分が蒸発しやすくなり、乾燥の原因となります。
クレンジングは、クレンジング剤のクッション性を活かし、こすりすぎないようにする、洗顔は、しっかり泡立てて泡のクッションで洗うようにする。など、こすりすぎないスキンケアを心がけましょう。

紫外線によって起こる肌の乾燥対策

紫外線を浴びることで、肌の中に活性酸素を過剰に発生させ、乾燥の原因となります。
活性酸素によってダメージを受けた肌は、バリア機能が低下し、さらに乾燥が進みやすい状態に。
また、微量の紫外線でも長時間浴びてしまうと、肌は紫外線から守ろうと角質を厚くさせ、乾燥の原因となります。

日中の紫外線対策は、乾燥を防ぐために絶対重要です。

空気の乾燥によって起こる肌の乾燥対策

空気が乾燥しても、角質層が健全であれば肌自体の水分保持力によって、それほど乾燥が進むことはありません。
しかし、角質層がダメージを受け、乾燥している状態だと、空気の乾燥はさらに大きなダメージとなり、乾燥が深刻化しやすくなってしまいます。

春や夏に比べ、秋から冬にかけて湿度が下がり、肌が乾燥しやすくなります。
室内では、部屋の広さに合った加湿器を使うなど、湿度を保つようにしましょう。

急激な温度・湿度の変化によって起こる肌の乾燥対策

急激な温度と湿度の変化は、ストレスとなって自律神経が乱れやすくなり、体調や肌の状態に悪影響になる場合があります。
冬の暖房の効いた部屋と寒い屋外の温度差、夏のエアコンの効いた部屋と暑い屋外との温度差、春や秋の季節の変わり目も気温の変化が激いので注意が必要です。

特に冬場は、部屋の温度が上がると湿度が低下して肌の水分が蒸発しやすく、乾燥が悪化しやすい季節。
適切な温度と湿度管理を心がけるとともに、保湿ケアを徹底し、急激な温度・湿度の変化に揺らぎにくい肌を保ちましょう。

大気汚染によって起こる肌の乾燥対策

大気汚染とは、車の排気ガスや工場の煙、タバコの煙、黄砂、PM2.5など、人体に良くない化学物質が空気中に飛散している状態です。

化学物質が肌に触れることで刺激になり、バリア機能に悪影響を与えてしまうため、肌の乾燥につながります。
肌のバリア機能を高めて大気汚染に負けない肌を保つようにすることが大切。
大気汚染から肌を守るコスメを使用し、肌を守るのもおすすめです。

花粉などのアレルギーによって起こる肌の乾燥対策

花粉症は、目や鼻の粘膜についた花粉を身体が外に排出しようとして起こるアレルギー反応です。
肌の上でも同じように、花粉が肌につくとアレルギー反応が起こり、赤くなったり、かゆみが出たりして、カサカサの乾燥状態になることがあります。

それに加え、目や鼻がかゆくなって手でこすってしまったり、鼻をかむことが増えることにより鼻の周りの皮膚が摩擦による刺激で弱くなってしまいます。さらに、肌についた花粉を落とそうと、いつもよりゴシゴシ洗顔してしまったり、化粧水などをつけたコットンでゴシゴシ拭き取ったりしてしまうと、肌への刺激はさらに増加。角質層がささくれ立った状態になることで肌のバリア機能が低下し、乾燥が進行してしまううえ、角質層の隙間に花粉が挟まり、肌に残りやすくなってしまいます。

花粉症による肌の乾燥を防ぐためには、
・油分の少ないファンデーションを使い、花粉のつきにくい状態を保つ
・髪の毛はトリートメントをして乾燥やパサつきを防ぎ、静電気で花粉を集めにくくする
・帰宅後はすぐにメイクを落とし、ダメージを最小限にする
・洗顔はたっぷりの泡で優しく行い、しっかりすすぐ
・保湿ケアを徹底し、肌のバリア機能を高める。

以上のことに注意し、花粉症による乾燥に負けない肌づくりを心がけましょう。

肌触りの悪い衣服や寝具によって起こる肌の乾燥対策

寒い時期に着る目の粗いセーターや、顔周りを直接覆うマフラーなどは、肌への摩擦が生じやすく、角質層を傷つける恐れがあります。肌触りの悪い衣服などの刺激によってかゆみが生じ、手でかいてしまうことで、さらに角質層が傷つき、乾燥が進行しやすい状態に・・・。

直接顔に触れる機会の多い、枕カバーやタオルケット、毛布などにも要注意。寝ている間にいつのまにか摩擦が生じ、角質層が傷ついてしまう可能性があります。できるだけ肌に優しい素材を選び、肌が乾燥している場合は刺激となる衣服や寝具は避けるようにしましょう。

乾燥が招く肌トラブル

肌の乾燥は様々な肌トラブルやエイジングサインの原因となります。

・バリア機能低下
・小じわ
・シミ
・たるみ
・ほうれい線
・かゆみ
・角質肥厚
・インナードライ
・ニキビ
・毛穴

など、乾燥によって引き起こる肌トラブルやエイジングサインはこんなにたくさん。
今回紹介した乾燥対策方法を参考にしながら肌の保湿を心がけ、このような肌トラブルに負けない肌を保ちましょう。

まとめ

肌の乾燥の原因と対策について詳しく解説しました。

乾燥肌にもタイプがあり、乾燥の原因には身体の内部的要因と、外部的要因があることがよくわかったかと思います。
乾燥肌は様々な肌トラブルやエイジングサインの原因となってしまいます。

乾燥の原因をしっかり理解し、日頃からしっかり対策をすることで、乾燥しにくい健やかな肌を保つようにしましょう。

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