【毛穴トラブルの原因と対策~後編~】毛穴タイプ別ケア方法とは?
毛穴対策
毛穴の開き、角栓、黒ずみ、たるみ、など様々な毛穴のタイプ共通のスキンケア方法を紹介します。
ポイントを押さえたお手入れで、毛穴の目立ちにくい肌を目指しましょう!
ホットタオルやスチーマーを使う
ホットタオルやスチーマーを使い、顔全体に蒸気を当てながら温めることで毛穴が開きやすくなり、皮脂や汚れを落としやすくなります。
角栓の原因となる古い角質をふやかしながら落としやすくするとともに、温めることで血行を促し、肌の代謝を高める働きもあります。
汚れを浮き上がらせたら、洗顔料で洗い流すようにしましょう。
毛穴の状態に合わせた洗顔料を使う
毛穴ケアでもっとも重要となるのが「洗顔」です。
洗顔料はさまざまな種類があるので、毛穴トラブルのタイプに合わせたものを選ぶようにしましょう。
毛穴の汚れや皮脂が気になるからと、洗顔をしすぎてしまったり、ゴシゴシ擦るのはNG。酸化した皮脂や汚れだけでなく、肌に必要なうるおいまで洗い流してしまいます。正しい洗顔方法をおさらいしておきましょう。
正しい洗顔方法
(1)手を洗う
洗顔の前にまずハンドソープやボディソープで手を洗い、清潔な状態から洗顔をスタートします。
(2)予洗いをする
水またはぬるま湯で3~5回素洗いし、肌表面についたほこりや古い角質などの汚れを軽く落とします。洗顔料の肌馴染みを高め、泡の吸着効果をアップさせる働きもあります。
(3)洗顔料を泡立てる
洗顔料を手、または泡立てネットなどにとり、よく泡立てます。弾力のある、キメ細かいホイップクリームのような泡が理想的。キメの細かい濃密な泡が肌に負担をかけにくく、毛穴に詰まった汚れを吸着して落とすために必要な工程です。
(4)顔に泡を乗せる
泡を乗せるのはTゾーンやあごなど皮脂の多い部分から。直接手を触れず、泡で肌表面を滑らせるようにして洗います。泡で肌の汚れを吸着させるようなイメージで、他の部分にも同様に優しく洗いましょう。汚れが溜まりやすい小鼻や、生え際、フェイスラインは洗い忘れやすいので注意しましょう。
(5)しっかりすすぐ
洗い残しがないようにぬるま湯でしっかりすすぎます。すすぎはぬるま湯でしつこいくらい多めにするのがコツ。泡が流れたら、プラス10回くらいが目安です。ぬるま湯といってもシャワーと同じ38~42℃だと顔の皮膚には高すぎて、肌のバリア機能となる皮脂まで落としきってしまい、乾燥の原因となってしまいます。32~34℃が最適な温度、手に触れたらちょっとひんやりするくらいが目安です。生え際やフェイスライン、アゴの裏まですすぎ残しがないように気をつけましょう。
(6)水分を拭き取る
すすいだ後は、清潔なタオルで顔の水分を吸収するように押さえて優しく拭き取りましょう。タオルを使用する場合は、洗濯後1度も使っていないタオルを使用するようにして。タオルは1回でも使うと雑菌が繁殖してしまうので注意して。肌触りの優しいタオルを選ぶようにしましょう。タオルの刺激や雑菌が不安という方にはティッシュによる拭き取りもおすすめです。洗顔後の肌に1~2枚のティッシュをのせて優しく押さえるように水分を吸い取りましょう。
たっぷり保湿する
毛穴トラブルの原因となる乾燥を防ぐためにも、しっかり保湿することが大切です。
肌が乾燥すると、皮脂が過剰に分泌され、毛穴が目立ちやすくなってしまいます。バリア機能の維持と回復に役立つセラミドを補う保湿ケアを行うことで、乾燥や毛穴トラブルに負けない肌を作りやすくなります。
毛穴の種類別対策方法
ここでは、毛穴の症状に合わせたスキンケア方法を紹介します。毛穴の基本ケアに合わせてしっかり対策することで、毛穴レスのキレイな肌を目指しましょう。
毛穴の詰まり対策法
毛穴に詰まった角栓は、なるべく早めに落とさないと酸化し、黒ずみ汚れや炎症を起こす原因になりかねません。
ホットタオルやスチーマーで毛穴を温めて開いたら、角栓の元となる角質汚れを落としやすい洗顔料を使い、丁寧に洗顔するようにしましょう。
酵素入り洗顔料を使う
週1~2回、角栓の元となる角質汚れを分解しやすい酵素入りの洗顔料を使うのもオススメです。
不要な角質を落とすことで、肌の代謝も高まり、汚れを溜め込みにくい状態を保ちやすくなります。
鼻パックで角栓を除去する
毛穴汚れ用のパックで角栓を取る方法もありますが、肌への負担が大きいので使用には注意が必要です。使用後の肌は毛穴が開き、角質まで剥がれているのでとてもデリケートな状態。すぐに保湿ケアを行い、毛穴を引き締めるようにしましょう。
アフターケアを怠ると、肌のバリア機能が低下し、ダメージを受けやすくなったり、乾燥して皮脂が過剰に分泌され、毛穴が開きやすく、汚れも溜まりやすくなってしまう可能性も。
クリームや乳液でやさしくマッサージ
ホットタオルやスチーマーで毛穴を開いた後、顔用のクリームや乳液で毛穴をやさしくマッサージして汚れを浮かせ、洗顔で落としやすくする方法です。
手のひらでクリームや乳液を温め、薬指の腹でやさしくマッサージした後、ティッシュかコットンで拭き取り、洗顔をします。
ピーリングで角栓を落としやすくする
肌表面の古い角質を分解し、はがれやすくするのがピーリングです。
角栓を落としやすくするとともに、肌の代謝を高めるので、角栓のできにくい状態へと導きます。ピーリングには、自宅で行うホームピーリングと、医療機関などで行うケミカルピーリングがあります。
毛穴の開き対策法
毛穴の開きは、様々な原因で肌が乾燥して水分を失い、萎縮することで毛穴が引っ張られて大きく広がって見える状態です。
毛穴の開きを防ぐには、保湿を徹底することがとても重要です。乾燥から肌を守ることで、過剰な皮脂分泌を抑え、毛穴が開くのを防ぎます。
開いた毛穴を引き締める収れん化粧水の使用もおすすめです。さらに、ビタミン類を食品やサプリメントで補うことで、肌の代謝をサポートし、うるおいを保つ効果も見込めます。
徹底した保湿ケアを
肌をしっかり保湿することで、過剰な皮脂分泌を抑え、毛穴が開いてしまうのを防ぐことができます。クレンジングや洗顔で肌に必要なうるおいを奪いすぎないようにするのもポイント。ゴシゴシこすって肌を傷つけるのは絶対にNG。洗顔後は、化粧水、美容液、乳液、クリームで水分と油分をバランスよく補い、乾燥しにくい状態を保つようにしましょう。
収れん化粧水を使う
収れん化粧水は、肌のキメを整えて毛穴を引き締め、毛穴を収縮させる働きがあります。通常の保湿化粧水とは違い、保湿ケア後の肌に使うのがポイント。洗顔後、保湿化粧水と乳液などでしっかり保湿した肌に、収れん化粧水を含ませたコットンでやさしくパッティングして使います。肌がひんやりとしたらパッティング終了の目安です。
ビタミン類を摂取する
肌の代謝に関わるビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEなどを積極的に摂ることで、毛穴の開きにくい状態を保ちます。
食事やサプリメントで積極的に補うようにしましょう。
・ビタミンA
肌の粘膜に働くことで、免疫機能を保ち、健康な状態を維持することに役立つのがビタミンAです。
ビタミンAが不足すると、肌や粘膜の乾燥につながります。チーズや卵、緑黄色野菜、ウナギなどに多く含まれています。
・ビタミンB群
肌の乾燥対策として特に意識して摂りたいのがビタミンB2とB6です。肌粘膜の健康を守り、湿疹や口角炎、口内炎などのトラブルを防ぐ役割があります。ビタミンB2は卵や納豆、乳、葉物野菜に多く、ビタミンB6は肉やカツオ、マグロ、バナナなどに多く含まれています。
・ビタミンC
肌の弾力を保ち、コラーゲンの生成に必要となる成分で、保湿に役立つのがビタミンCです。
ビタミンCが不足すると、免疫の低下を招き、肌も健康な状態を維持できなくなってしまいます。柑橘系のフルーツ、イチゴ、キウイ、緑黄野菜、イモ類に多く含まれています。
・ビタミンE
肌の血行を促進し、代謝を高めるとともに、活性酸素から細胞を守る抗酸化作用を発揮するのがビタミンEです。
身体を形成する約60兆個の細胞全てにとって大切なビタミンです。イワシなどの魚介類、イクラ、ウナグ、ナッツ類、カボチャ、アボカドなどに多く含まれています。
毛穴のたるみ対策法
毛穴のたるみは、毛穴が開いた状態に加え、重力で毛穴が引っ張られることで縦方向に伸びて広がった状態。たるみ毛穴を解消するためには、肌そのもののたるみをケアすることが重要です。肌のハリや弾力を高める化粧品を使い、たるみの原因となる乾燥や紫外線から肌を守るようにしましょう。
肌のハリや弾力を高めるスキンケアを
たるんだ毛穴のハリを取り戻すためには、肌の真皮の弾力繊維である「コラーゲン」と「エラスチン」の再生を促すことが大切です。
たるみ毛穴対策には、コラーゲンとエラスチンを強化する美容成分を補う化粧品を使うようにしましょう。
紫外線から肌を守る
紫外線を浴びることで肌のコラーゲンが破壊されるため、日中は日焼け止めクリームなどを使い、紫外線から肌を守るようにしましょう。
毛穴の黒ずみ対策法
毛穴に皮脂や古くなった角質が溜まることで角栓が作られ、そのままにしてしまうと酸化し、黒ずんできます。毛穴の黒ずみには、角栓の原因となる汚れを落として肌を清潔に保ち、ターンオーバーを正常化させることが大切です。うるおいのバランスを保ちながら、皮脂や汚れ、角栓を除去したり、紫外線ケアや過度なスキンケアを避けるなど、スキンケア全般の見直しをはかりましょう。
角栓を除去する
角栓が酸化して毛穴が黒ずんでいる場合は、角栓を取り除くことが必要となります。(1)の、毛穴の詰まり対策法を参考に、スキンケアをしましょう。
メイクや皮脂汚れをしっかり落とす
落としきれなかったメイクや汚れが毛穴に詰まり、酸化すると毛穴の黒ずみとなってしまいます。
クレンジングと洗顔でメイクや皮脂などの汚れをしっかり落とし、その後の保湿ケアを徹底するようにしましょう。
紫外線から肌を守る
紫外線によってメラニンが蓄積されると、毛穴の黒ずみにつながります。日焼け止めを使い、紫外線から肌を守ることも大切です。使用後はメイクと同様、クレンジングや洗顔でしっかり落としましょう。
毛穴ニキビ対策法
毛穴ニキビは、毛穴が炎症を起こしてしまい、赤くなったり、化膿して白くなってしまった状態。毛穴ニキビの原因に合わせた、適切なケアが必要となります。正しいスキンケアで汚れを取り、炎症の原因になる角栓をつくらないことが大切です。
肌のお手入れ前に手を洗う
スキンケアを行う手には無数の雑菌がついているため、ニキビに触れてしまうと、その雑菌がニキビに付着して炎症が悪化する恐れがあります。
肌のお手入れをするときには、まず手を洗うようにしましょう。
ニキビ用スキンケアを使う
しっかり保湿し、うるおいバランスを整えることで、過剰な皮脂分泌を抑え、ニキビの原因をつくらないことが大切です。ニキビの数が増え、赤く炎症している場合は、ニキビ肌専用のスキンケアを使ってみて。症状がおさまらない場合は、皮膚科を受診しましょう。
肌の代謝を高める
半身浴でゆっくり温まったり、体を温める食べ物を摂ったりするなど工夫をして、カラダの代謝を高めることは、肌の代謝アップにもつながります。
ターンオーバーを整えることで、毛穴の汚れ蓄積を防ぎ、ニキビ予防にも効果が見込めます。
生活習慣の改善
不規則な生活も改善していくのもの大切です。睡眠不足や過労に気をつけて、油っこい食べ物やチョコレートばかり摂らないようにしましょう。適度な運動で体を動かすのもおすすめ。汗をかくことで、毛穴の皮脂・汚れを落としやすくなる他、ストレスも発散されるので、過剰な皮脂分泌の原因となる男性ホルモン分泌の抑制にもつながります。
まとめ
いかがでしたか? 毛穴のトラブルによって、対策方法はさまざま。スキンケアだけでなく、食事や生活習慣にも気を付けることで毛穴トラブルの予防につながります。自分の肌にあったスキンケアを心がけ、毛穴トラブルのないキレイな肌を目指しましょう!