内側からケア!「乾燥ニキビ」の原因とオススメの食材とは?
思春期ニキビは皮脂が出すぎるために起こるニキビなので夏に多くなりますが、乾燥ニキビが最も発生しやすい季節は冬なのです。というのも、冬の空気の乾燥が「乾燥ニキビ」の大きな原因になるのです。
そこで今回は、冬にこそ多い乾燥ニキビについて、原因と内側からケアしていく方法をご紹介していきます。
なぜ冬に多くなる? 乾燥とニキビの関係
肌は角質層と呼ばれる肌の表面に水分や油分を蓄えていて、その肌表面の潤いが紫外線や雑菌などからお肌を守ってくれています。しかし、この肌表面の水分量が乾燥によって減ってしまうと、お肌のバリア機能は低下してしまいニキビの発生や肌トラブルの悪化を招いてしまうのです。
また、お肌の表面は潤って見えても、角質層の内側が乾燥してしまうインナードライと呼ばれる状態にもなりやすいため、冬のニキビケアや保湿はとても重要なのです。
解決するためには?
お肌が乾燥してしまう主な原因は、
「水分を保護する表面の皮脂量が低下してしまっている」
「天然保湿成分(NMF)が足りない」
「角質細胞間脂質(セラミド)が不足している」
この3点です。
外側からこれら「脂・NMF・セラミド」を補充する保湿ケアも大切ですが、お肌は排出器官とも言われるため、出口(肌)にアプローチするよりも内側からのケアで足りない成分を補充する方がより効率的だと思われます。
良質な脂を摂る
適度に良質な脂を摂ることで、皮脂膜のバリア機能を高めることができます。しかも、皮脂膜に必要不可欠な皮脂の分泌は、30代前後で急激に減ってしまうため意識して摂ることが大切です。
具体的には、オリーブオイルやナッツ類などに含まれるオレイン酸脂肪は良質で美肌に効果的ですし、腸内環境を整え便秘を解消する作用もあるので、老廃物が溜まることによる吹き出物などの改善にも効果が期待できます。
NMFを増やす
NMFの主成分はアミノ酸、乳酸、尿素、クエン酸などがあげられます。中でもアミノ酸の比率は40%にも上ります。
たんぱく質を含む肉・魚や大豆製品などを摂ると体内で必須アミノ酸に変わるのでNMFを増やすのに役立ちます。また、乳酸は発酵食品等に含まれており、クエン酸は柑橘類や梅干しなどのから摂ることもできます。
セラミド
細胞間脂質の主成分であり、お肌の防御の要でもあるセラミド。セラミドがたくさん含まれる食材は、こんにゃく・ひじき・わかめ・ほうれん草・ヨーグルトなど。特に、生芋こんにゃくから作られたこんにゃくにはセラミドがとても多く含まれるので、こんにゃくを買う際にはぜひ原材料をチェックしてみてくださいね。
皮脂・NMF・セラミドは年齢によって減少してしまうものですが、内側から補充してあげることで乾燥にも強い肌へと導いてくれます。
しかし、これらばかりを食べて栄養バランスを偏らせ体調を崩してしまっては何にもなりませんので、あくまで栄養バランスの取れた食生活を基盤とした上で、これらの成分を摂っていくことが大切です。冬の乾燥を内側からケアして、美肌の春を迎えてくださいね。